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審査請求について思うこと


当事務所は、社会保険労務士として主に中小企業との顧問契約・委任契約に基づく快適な職場環境、良好な労使関係のためのアドバイザーとして側面がある一方、個人的に障害年金の事務代理等を通じたサポート業務を比較的多く行っている。

本日、障害年金の不支給決定に対して、不服申立である審査請求の決定書が送られてきた。

原処分という最初の不支給決定に対して非常に不服があって請求人とも相談の上、審査請求に及んだものである。

結論は、『原処分は妥当。これを取消すことはできない。』

裁判に例えると完全に敗訴である。

社会保険審査官は、その職務の性質上、中立・公正を本位として審理を行わねばな らないため、審査に関して、通達が出されているのである。

(ア)「決定書の理由は、事実関係、請求人の申立の趣旨、決定庁の陳述、及びこれに対する審査官の判断を明確に示すこと」
(イ)「争点に関して請求人等が積極的に提出した資料を採用しなかった場合には、その理由を明らかにすること」


さらには次のような判例もあるのである。

「審査決定に付記すべき理由は、不服の事由に対応してその結論に到達した過程を明らかにしなければならないのであって、理由 付記として『調査の結果原処分は正当である』としか記載しないような決定は、請求人が棄却の理由を推知できる場合であると否とを問わず、取り消しを免れない」
「異議及び訴願について審理を遂げその当否を判断した場合、その理由を説示すべきことは当然の事理として推奨されるべきであろう。少なくとも訴願の裁決については訴願法14条においてその理由を付すべきことを要請しているから、裁決にその理由を説示しないことは違法といわなければならない」


詳細は除くが、障害年金のプロを自任している当職から言わせて頂くと、今回の審査官は故意にこれらの通達及び判例を一切無視し、さらには認定基準を無視し、根拠のない個人的な感覚で審査請求を棄却していると思われる節がある。

さらに問題は、当初の請求書を審査する日本年金機構において主治医に対して照会をかけ、あたかも主治医が記載した診断書に瑕疵があるということで、修正を誘導している節があるのである。

一体、国という大きな組織体に対して我々は何を拠り所にしてばいいのか、虚しさを感じ得ずにはいられない。


平成22年3月3日に社会保険労務士法人を設立し、またまだ途中ですが、ホームページをリニューアルしています。

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by kt-sr | 2011-03-09 23:25 | 仕事のこと

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