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労働トラブルの和解

和解と言うと話合いで円満に解決するというイメージが一般的であると考える。

しかしながら、我々の業務範疇の労働トラブルは実に奥の深いものであり、そんな簡単なものではないのである。

労働トラブルを裁判等でない終局的な解決をするうえでは、和解というものを理解し、上手に問題解決に和解を取り入れることが重要である。

終局的解決である『和解のメリットは、何といっても終局的解決である。』ということである。

これに対し判決では、控訴されればトラブルは続く(可能性がある)。

このように『和解の最大のメリットは、これですべてトラブルは解決した。』といえるところにあるのである。

さらには、トラブルの初期の段階で実現できれば、これを「早期」解決ということで、さらにメリットがあると言うことである。

ただ、専門的知識がない場合、またトラブルの初期の段階で事案の筋が明確ではない場合の和解についてはその内容に問題がある場合がある。

いづれにしろ、お互いに譲り合うので双方の顔が立つ解決になることが多いのが通常である。

他方、裁判での判決だと、勝つか負けるかであり、一方が屈辱的な思いをするのが一般的であり、感情の動物である我々人間は、納得できずに勝訴者を逆恨みするということが考えられる。

反対に和解のデメリットして考えられるのは、当方に正当性があり、一切お金など支払う理由がないと考えていても、和解を目指すなら譲歩し、一定の解決金を支払う必要がある。

言いかがりのような場合でも、現実的にな対応として和解をするほうが得策な場合もあると考える。

譲歩の余地のない事件には、和解は馴染まないのである。

また、和解は終局的解決なので、請求権放棄事項や清算事項が入っており、和解成立後は、もはや相手に対し、責任追求は出来ないと考えるのが通常である。中には和解での終局的解決がふさわしくない、つまり、和解にはなじまない労使トラブルの場合もある。

多くの労働トラブルの和解事案を経験してきて、そのほとんどの場合、『お互いが納得いかないのが和解である。』との結論に達している。

もう一つ、本日、見聞した事件を通じて、出来れば最後まで和解に持っていくべきであって裁判を避けるべきであるということを改めて感じている。



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by kt-sr | 2011-05-30 23:13

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